少子高齢化が進展する我が国は、すでに人口減少に転じており、さまざまな要因により地域社会、ひいては日本社会全体が崩壊の危機に瀕しています。今、必要とされるのは、地域コミュニティの再興です。私たちは一人では生きられません。人々とのつながり、コミュニティのなかでのふれあい、助け合いがあってこそ生きられるのです。コミュニティを再興するためには、世代を超えたあらゆる人々の力が必要となります。
それでは介護を必要とする人への支援を担う重要な役割のある介護事業者は、地域の中で、これからどのような視点で経営を担っていくことが求められるのでしょうか。地域とつながり、地域に開かれた事業経営を実践する意義や継続するための視点、地域の高齢の方や認知症の方、障がいのある方も皆が活躍できるような場づくりなどについて、長年、介護福祉分野の調査・研究、コンサルティングに従事してきた紀伊信之氏(株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 高齢社会イノベーショングループ 部長)にお話しいただきます。
地域で自事業所の存在価値を高めたい方
地域の人々を巻き込んだ事業経営をめざす方
地域住民とつながる事例を知りたい方
紀伊 信之 氏
(株式会社日本総合研究所 リサーチ・コンサルティング部門 部長)
【プロフィール】
1999年 京都大学経済学部卒業後、株式会社日本総合研究所入社。B2C分野のマーケティング、新規事業開発等のコンサルティングを経て、2018年より現職。介護現場へのテクノロジー活用、認知症共生、保険外サービス、予防・健康づくり、ヤングケアラー対策など介護・高齢者・ヘルスケア関連の様々な官民の調査・コンサルティングに従事。